- 施工事例 works -
select.31 古民家のようにくつろげる「ジグザグ和モダンの家」

2階から1階へと吹き下ろした大きな屋根が印象的な平屋調の一軒家。ご実家に隣接するため、お互いのプライバシーや陽当たりを配慮して家をレイアウトしました。傾斜した変形地という敷地を逆手に取って、ジグザグに雁行した外観、家の奥に行くに従ってスキップアップするプランを提案しました。この家を象徴するのが、広い土間を持った玄関ホール。ご主人の趣味である自転車を置いたり、メンテナンスができる多目的スペースです。こちらは奥さまが小さかった頃に過ごした思い出の家の土間を参考に、塗り壁や柱の色など、細部にまでこだわって仕上げました。続く和室はリビングだけでなく、ゲストルームとしても機能するミニマムなスペース。障子の桟や通風用の違い窓が凛とした空間を演出します。仕切り壁ではなく、ダイニングキッチンへと続く2段のステップが、パブリックな空間である和室とプライベート空間をゆるやかに区切ります。吹抜で繋がる2階フロア、半透過の棚を壁にみたてた寝室など、家族がどこにいても「感じあえる空間」を意識しています。照明や振り子時計などは、京都のアンティークショップに出向きピックアップ。Mさん夫妻と一緒に選定し、和の空間をより素敵に彩ります。これまでのSelect工房にはない、新しい和モダンテイストの家が誕生しました。

Orner's Voice

Select工房は、僕らのしたいことを上手くサポートしてくれる

家を建てるとなったとき、最初はコンテナやプレハブみたいなユニークな家もいいかなと思ったんですが、妻に却下されて(笑)5年ほど前、Select工房さんが妻の実家を建てたご縁もあって、僕ひとりで見学に行きました。社長の佐野さんの人柄をはじめ、僕らのこだわりを上手く汲み取ってくれる、価値観を共有できる部分に強く惹かれました。床の塗装や塗り壁は、友人を招いて作業をしました。Selectさんが「してみます?」と声を掛けてくれて実現したのですが、そんな気づかいがうれしかったです。ネコの照明は店舗用のディスプレイを転用したものですし、和室の建具のデザインも何度も打合せを重ねました。お互いに知恵を出しながら、一緒に家を作っているんだなと感じました。京都まで買い付けに出かけた照明など、家を見るたびにいろんな思い出が蘇りますね。以前は休日になると出かけることが多かったんですが、これからは家でのんびりすることが増えそうですね。