間口が狭く奥に長い形の中に、風を通りやすくする土間や、陽の光を取り入れる中庭など、快適に暮らすための知恵が詰め込まれた「京町家」。そんな京町家の知恵に習いながら「カフェ×シャビー×ジャパニーズモダン…」様々なテイストを融合させた新しいスタイル。クランクしながら奥へと繋がる通り土間を抜けると、そこにはダイニングキッチンとリビング、そしてその奥にはフラットに繋がるデッキと庭が一つの大空間として現れます。無垢木材・古材・珪藻土・モザイクガラスなどの素材コーディネートに拘り、アクセントとして随所に設えたブラックのアイアンは空間に緊張感を持たせながらも来客者をもてなすしっとりとした異空間を演出しています。

デッキや庭とつながるダイニングキッチンは私たちの理想そのもの。
夫婦二人とも料理好きなので、友達を気軽に招いて、自慢の食事を振る舞うことのできる“人が集まる家”にしたかったんです。だからリビングよりもダイニング&キッチンをこの家のメインと考えていました。このDKから延びるウッドデッキ、さらには庭へと続く一連の繫がりがまさに私たちの理想ですね。細部の設えや素材にもこだわりました。キズや汚れなど使用感のある足場材などをわざと使ってみたり、古材の梁で天井を飾ってみたり。そんな私たちの「好きの感覚」を汲み取って見事にカタチにしていただき本当に満足しています。
