長く大切にされてきた美容室を、これからも愛される場所へ。
今回ご相談いただいたのは、ご実家で長く営まれてきた美容室の改修工事。
これまでたくさんのお客様を迎えてきたお店です。

何人ものお客様が歩いた床。
長い時間を一緒に過ごしてきた椅子や鏡。
毎日の仕事を支えてきた設備。
長く使われてきた場所には、新しい建物にはない時間の積み重ねがあります。
だから今回の工事も、ただ古いものを新しくするのではなく、
これまで大切にされてきた場所を受け継ぎながら、これからもっとお客様に楽しんでもらえる美容室へ。
そんな空間づくりからスタートしました。
実は、リフォームだからこそ考えることがあります。
「新しく建てるより、リフォームの方が簡単なのでは?」
そう思われることもあります。
でも実際のリフォームでは、今ある建物を活かしながら新しい計画をつくっていくため、
一つひとつ確認しながら進めることがとても大切です。
特に美容室は、水をたくさん使う場所。
シャンプー台はどこに置く?水道や排水はどうする?お客様とスタッフが動きやすい配置は?今ある設備はどこまで活かせる?
打ち合わせでは、たくさんの「どうしたい?」を一緒に整理していきます。
「こうしたい」は、見た目だけではありません。
こんな雰囲気のお店にしたい。こんな席の配置にしたい。お客様にこんなふうに過ごしてほしい。
もちろん、そうした理想のイメージはとても大切です。
そして同じくらい大切なのが、「このくらいの予算で実現したい」ということ。
理想の空間をつくるために、すべてを新しくすることだけが正解とは限りません。
残せるもの。新しくした方がいいもの。今だから確認しておきたいもの。
それらを一緒に整理していくのも、リフォームの大切な工程だと考えています。
せっかく改修するなら、「見えないところ」にも目を向ける。
壁や床をきれいにして、新しい設備が入れば、お店の印象は大きく変わります。
でも、私たちが見ているのは完成したときの見た目だけではありません。
長く使われてきた建物だからこそ、床や壁の状態、水道管や配管、
下地など、普段は見えない部分にも目を向けます。
せっかく壁や床を開ける機会だからこそ、今の状態を確認できることもあります。
必要以上に工事を増やすのではなく、これからも安心して使い続けるために、
「今やっておいた方がいいこと」と「今回はやらなくてもいいこと」を見極めてご提案する。
それも、改修工事に携わる私たちの役割です。
やりたいことと、できることを一緒に整理する。
せっかくリフォームするなら、
「あれもやりたい」
「ここも変えたい」
と、やりたいことが増えていくのは自然なことです。
ただ、すべてを実現しようとすると、当初考えていた予算との間に差が出てくることもあります。
そんなときに、やりたいことを諦めるところから始める必要はありません。
まずは、
やりたいこと。今やった方がいいこと。あとからでもできること。そして、それぞれにどのくらい費用がかかるのか。
これを一緒に整理してみる。
すると、「ここにはお金をかけたい」「ここは今あるものを活かそう」と、
自分たちらしい選択が少しずつ見えてきます。
利用できる補助金や必要な申請などについても、条件を確認しながらご提案していきます。
「本当は、いつかやりたい」と思っている方へ。
店舗をリフォームしたいと思っていても、「いくらかかるんだろう」「古い建物だけど大丈夫かな」「営業しながらできるのかな」「どこまで直せばいいんだろう」
分からないことが多くて、なかなか最初の一歩を踏み出せない方もいると思います。
でも、最初から全部を決めておく必要はありません。
「こんなお店にできたらいいな」そのくらいからでも大丈夫です。
今の建物を見ながら、やりたいことと、必要なことと、予算を一つずつ整理していく。
40年使ってきた建物だからできない、ではなく。

長年にわたり大切にしてきた場所だからこそ、次の時間へつないでいく。
そんなリフォームもあります。「本当はうちも、そろそろ考えたいんだよな」そう思ったときが、まず話してみるタイミングなのかもしれません。
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