「標準仕様がない」という、私たちの家づくり。
家づくりを始めると、よく耳にする「標準仕様」という言葉。
キッチンはこれ。お風呂はこれ。床材はこの中から。外壁はこの中から。
あらかじめ仕様が決められていることで、選びやすく、家づくりを進めやすいという良さがあります。でも、Select工房の注文住宅には、決められた「標準仕様」がありません。
もっと言えば、基本仕様もありません。それは、何も決まっていないからではありません。家族が違えば、必要な家も違う。私たちは、そう考えているからです。
家族が違えば、「いい家」も違う
どんな家族なのか。どんな仕事をしているのか。平日の朝をどう過ごして、何時ごろ家を出るのか。
家に帰ってきたら、まず何をするのか。休日は家でゆっくり過ごすのか。キャンプやアウトドアへ出かけることが多いのか。
料理が好きなのか。服が好きなのか。本が好きなのか。
子どもとの時間を大切にしたいのか。一人で過ごせる場所も大切にしたいのか。家族が違えば、暮らしは違います。だったら、間取りも、収納も、設備も、素材も、同じである必要はない。それがSelect工房の家づくりの出発点です。
たとえば、「玄関」ひとつでも。
玄関と聞いて、どんな場所を思い浮かべるでしょう。広々とした玄関。シューズクロークのある玄関。大きな土間収納のある玄関。家族用と来客用、2つの動線をつくった玄関。
SNSや施工事例を見ていると、素敵な玄関がたくさん出てきます。「新築なら土間収納がほしい」「シューズクロークは絶対につくりたい」そう思うこともあるかもしれません。
でも私たちは、そこで一度考えます。その玄関は、本当にその家族の暮らしに必要だろうか。
土間収納は、本当に必要?
たとえば、キャンプが好きな家族なら。
テントやアウトドア用品を車から降ろして、そのまま収納できる大きな土間があると、とても便利かもしれません。自転車が趣味なら、玄関土間を少し広くして、室内で自転車を保管したり、メンテナンスしたりできる場所をつくる方法もあります。
小さな子どもがいる家庭なら、ベビーカーや外遊びのおもちゃ、部活動の道具などを置ける場所が重宝するかもしれません。では、そういった物をほとんど持たない家族だったら?
大きな土間収納をつくることが、その家族にとって本当に一番いい間取りとは限りません。その1畳、2畳をリビングに使う。パントリーを広くする。洗面やランドリースペースにゆとりを持たせる。
そんな選択のほうが、毎日の暮らしを豊かにしてくれることもあります。「あると便利」と「自分たちに必要」は、少し違います。だから私たちは、まず暮らしを聞きます。
玄関の広さにも「正解」はない
玄関は、毎日家族が「行ってきます」と家を出て、「ただいま」と帰ってくる場所です。そして、お客様が家を訪れたときに、最初に目にする場所でもあります。
だからといって、「玄関は○畳あれば正解」という答えがあるわけではありません。家族が同じ時間に出かけることが多いなら、少しゆったりした玄関が使いやすいかもしれない。
玄関から直接パントリーへ入りたい家族もいる。帰宅してすぐに手を洗える動線が便利な家族もいる。
仕事柄、仕事道具を持って出入りする人なら、一般的な住宅とは違った玄関収納が必要になることもあります。玄関を家のどこに配置するのか。玄関からキッチンへどうつなげるのか。リビングへどう入るのか。収納をどこにつくるのか。
窓から何が見えるのか。
玄関ひとつを考えるだけでも、その家族の暮らしが間取りに表れてきます。
これまでSELECTで建ててきた家にも、さまざまな玄関があります。
それぞれに、
「なぜ、この玄関になったのか」
という家族のストーリーがあります。
標準仕様がないと、家は高くなる?
「標準仕様がない」と聞くと、
自由に選べる分、注文住宅の価格が高くなるのでは?
と思われるかもしれません。でも、必ずしもそうではありません。
自由に選べるということは、何でも高価なものを選ぶという意味ではないからです。
大切なのは、自分たちはどこにお金をかけたいのか。料理が好きだから、キッチンにはこだわりたい。床は毎日触れるものだから、無垢材にしたい。でも、お風呂はシンプルなもので十分。子ども部屋も最初から豪華につくらなくていい。
大きな玄関収納は必要ないから、その分をリビングに使いたい。そんな選択もできます。つまり、かけたいところには、かける。必要のないところには、かけない。自分たちで一つひとつ選びながら家づくりを進めるからこそ、予算にもメリハリをつけられます。
「選べること」だけが自由設計ではない
自由設計というと、「好きなキッチンを選べます」「たくさんの床材から選べます」「間取りを自由にできます」というイメージがあるかもしれません。もちろん、それも自由です。
でも私たちが考える自由設計は、もう少し手前から始まります。そもそも、自分たちには何が必要なんだろう。そこから一緒に考えることです。
「これ、やってみたい。」「こんな暮らしが好き。」「これは必要ないかも。」「ここにはお金をかけたい。」そんな話をしながら、一つずつ家の形をつくっていく。
そして、ときには私たちから、「それなら、こんな間取りはどうですか?」と、自分たちだけでは思いつかなかった選択肢をご提案する。それが、工務店と一緒につくる注文住宅の面白さだと思っています。4つのパターンから選ぶ家ではなく。
「玄関は、この4つのパターンから選んでください。」「床材は、この中から。」「色は、この中から。」Select工房では、そんなふうに家を決めていくことはしません。
だから、最初から完成形が決まっているわけでもありません。まず、その家族のことを知る。どんな暮らしがしたいのかを聞く。そこから間取りを考え、動線を考え、素材を考え、設備を選んでいく。玄関も、キッチンも、リビングも、階段も、収納も。一つひとつに、その家族なりの理由がある家をつくりたいと思っています。
誰かが決めた「標準」に、暮らしを合わせるのではなく。自分たちの暮らしに、家を合わせる。だから、私たちには決められた標準仕様がありません。「標準仕様がない」という自由。それが、Select工房の家づくりです。
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