Select工房

だからこそ、家と仕事を一緒に考えてみませんか

2026.08.28 (金)

住宅ローンのことを考えれば、「お店なんて、夢のまた夢かな……」そう思ってしまう方も多いのではないでしょうか。

実際、これまでお話ししてきたお客様からも、いろいろな考えを聞いてきました。「まずは家を建てて、お店のことはそのあと考えよう」「店舗をつくるより、テナントを借りた方がいいんじゃない?」「家を建てて、いつか庭に小さなお店をつくるのはどうだろう?」どれも間違いではありません。

家づくりだけでも大きなお金が必要なのに、まだ始めてもいないお店のことまで同時に考える。簡単なことではないと思います。でも、私たちはそんな方にこそ、一度考えてみてほしいことがあります。その「いつか」を、家とは別の話にしてしまって本当にいいでしょうか。

例えば、家を建ててから数年後。「そろそろ自分のお店をやろう」と思ったとします。テナントを借りるなら、毎月の家賃だけではありません。契約時の費用、内装工事、設備や什器の購入、開店準備。業種や物件によって必要なものは異なりますが、実際にお店を始めようとすれば、まとまった初期費用が必要になることがあります。

そして、オープンしたら終わりではありません。お店を続けている間は、家賃をはじめとした固定費がかかります。いつかお店を閉めることになれば、契約内容によっては原状回復など退去時にも費用が必要になります。

始めるとき。続けている間。そして、終えるとき。テナントでお店を持つということは、それぞれの段階でお金のことを考える必要があります。もちろん、テナントだからこその良さもあります。

だから「テナントはやめた方がいい」という話ではありません。大切なのは、住宅と店舗を別々に考える前に、トータルでどんなお金が必要になるのかを知っておくことだと思います。

もう一つ、よくあるのが、「まず家を建てて、いつか庭に小さなお店をつくればいい」という考え方です。それも一つの方法です。ただ、その「いつか」が本当にやってきたとき、その土地で希望する店舗ができるのか。ここは、家を建てる前に確認しておきたいところです。土地には用途地域をはじめ、建てられる建物の用途や規模などにさまざまなルールがあります。

また、お店をするなら建物だけではなく、お客様の駐車場を確保できるのか。お客様と家族の動線をどう分けるのか。道路からお店がどう見えるのか。といったことも大切になります。

家だけを基準に土地を選び、建物と駐車場を配置してしまったあとでは、希望していたお店がつくりにくくなることもあります。だから「いつかやりたい」が少しでもあるなら、その可能性を土地探しの段階から伝えてほしいのです。

ここは、私たちがとても大切にしたいところです。店舗併用住宅を考える=家を建てたらすぐ独立する、ではありません。例えば、今はまだ子育てに手がかかる。今の職場で仕事がうまくいっていて、まだ辞めるタイミングではない。もう少し経験を積んでから独立したい。お客様がついてから始めたい。資金をもう少し準備したい。それぞれに「今ではない理由」があると思います。だったら、無理に今始める必要はありません。

家を建てるときに、将来店舗として使える部屋をつくっておく。

店舗用の入口を考えておく。お客様用の駐車スペースを確保しておく。必要になる設備や配管なども、将来を見据えて検討しておく。そんな準備をしておくこともできます。

今はその部屋を別の用途で使ってもいい。そして、子育てが少し落ち着いたとき。仕事の区切りがついたとき。「今ならできる」と思える日が来たら、お店として動き出す。

建物の準備ができていれば、独立するタイミングは、あとは自分で決められる。

これは、店舗併用住宅を考える大きな意味の一つだと思っています。「お店を始めるために、急いで人生を変える」のではなく、自分の人生のタイミングに合わせて、お店を始められるよう準備しておく。そんな家づくりもできるんです。

もちろん、まず住宅を建て、その後に店舗資金を貯めていく方法もあります。毎月の住宅ローンや生活費を支払いながら、

「5年後に始めるために、毎月これだけ貯めよう」と計画を立てられるのであれば、それも一つの選択です。ぜひ、その「いつか」のために準備を続けてほしいと思います。ただ、「いつかやりたいけれど、いつになるか分からない」「今は家のことで精一杯だから、お店のことはそのとき考えよう」という方には、少しだけ考えてみてほしいのです。その“いつか”に必要なお金と場所を、本当にそのときになってから考え始めるのか。家を建てる今だからこそ、できる準備もあります。

住宅ローンはいくら借りられるのか。店舗にはいくらかけられるのか。もちろん大切なことです。でも、その間には毎日の生活があります。住宅ローンを払いながら、店舗の家賃や経費を払い、家族の生活費を払い、将来のためのお金も残していく。お店は、オープンすることがゴールではありません。

その仕事を、無理なく続けられること。そこまで含めて考える必要があります。だから私たちは、「いくら借りられるか」だけではなく、「どんな形なら、この先も無理なく暮らしながら仕事を続けられるか」を一緒に考えることが大切だと思っています。

家が欲しい。いつか、自分のお店もやりたい。その二つが心のどこかにあるなら、一度、一緒に考えてみませんか。今すぐお店を始めなくてもいい。まだ何年後になるか分からなくてもいい。店舗併用住宅にすると決める必要もありません。テナントを借りる。店舗併用住宅にする。

家を建てて、あとから店舗をつくる。最初から場所だけ準備しておく。いろいろな方法があります。だからこそ、家を建てる前に、住宅のお金。お店のお金。土地のこと。家族の暮らし。そして、独立するタイミング。一度全部を同じテーブルに並べてみる。そこから、自分たちに合う方法を探していけばいいと思うのです。

家は暮らす場所。店舗は働く場所。そう考えると、別々のものに見えます。でも、その両方を支えていくのは同じ自分であり、同じ家族です。

今は子育てを大切にしたい。今の仕事も続けたい。でも、いつか自分のお店を持ちたい。だったら、その全部を諦めずに済む方法を考えてみる。「今すぐやる」か「諦める」かの二択ではありません。

いつその時が来ても動き出せるように、今できる準備をしておく。

それも、一つの人生設計です。

Select工房では、店舗をつくることだけではなく、

これからどう働き、どう暮らしていきたいのか。そこから一緒に考えていきたいと思っています。「いつか自分のお店を持ちたい」その“いつか”を、家づくりの今から少しだけ考えてみませんか。

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