Select工房

店舗リフォームと一緒に考えたい「事業承継」のこと。

2026.09.27 (日)

今回リフォームをお手伝いしている美容室には、もうひとつ大きなテーマがあります。

それは、「親世代から、次の世代へお店を引き継ぐ」ということ。長く営業してきた美容室を受け継ぎ、これからの働き方や営業スタイルに合わせて、お店も少しずつ変えていく。今回の店舗リフォームは、そんなところから始まりました。

お店を引き継ぐ。では、店舗はどうする?

親からお店を引き継ぐことになったとき。屋号やお客様、仕事だけでなく、長年使ってきた建物や設備も一緒に引き継ぐことがあります。まだ使えるものもあれば、これから先のことを考えると、このタイミングで直しておいた方がいいものもある。そして、「せっかくなら、もう少し自分たちらしいお店にしたい」という気持ちも出てきます。とはいえ、すべてを新しくすればいいわけではありません。

今回の美容室でも、どこを残す?どこを新しくする?今やっておいた方がいいことは?予算の中で、どこまでできる?そんなことを一つずつ話しながら、改修する範囲を決めていきました。

事業承継をきっかけに、利用できる補助制度も。

今回、お客様とのお話の中で出てきたのが、「事業承継に伴って利用できる補助制度があるようなので、改修に活用できないか」というお話でした。

現在、国の制度として「事業承継・M&A補助金」があり、その中には、事業承継をきっかけとした設備投資等を支援する「事業承継促進枠」が設けられています。店舗や事業を引き継ぐタイミングだからこそ、条件によってはこうした制度を利用できる可能性があります。ただし、補助制度は年度や公募時期によって、対象者・対象経費・補助率・申請条件などが異なります。

「リフォームするなら補助金が使える」というものではありません。だからこそ、工事を決めてしまう前に、利用できる制度がないか確認してみることも大切です。今回も、制度について確認しながら、工事内容や予算について一緒に整理していきました。

「補助金が使えるなら全部やろう」ではなく。

補助制度を利用できる可能性があると、「それなら、この機会に全部新しくしよう」と思うかもしれません。でも、私たちはまず、今回の改修に、どのくらいの予算をかけるのか。そこから考えていきます。

そのうえで、今やる必要があること。これからの営業のために変えたいこと。できればやりたいこと。今回はそのままでも問題ないこと。それぞれを整理していく。限られた予算だからこそ、すべてを均等に新しくするのではなく、「どこにお金をかけるか」を一緒に考えることも、店舗リフォームの大切な部分です。今あるものを上手に残すことが、ひとつの選択になる場合もあります。

そしてもうひとつ。「お店を何日休める?」

店舗リフォームには、住宅とは少し違う事情があります。それが、工事期間中の営業です。工事をするために長期間お店を休めれば、できることの幅は広がります。でも、お店を休めば、その間は営業ができません。特に美容室のように、普段から来てくださるお客様がいるお店では、「できるだけ長く休業したくない」というのも当然のことだと思います。

今回も、何日間休業する?その期間で、どこまで工事する?ということまで一緒に話しました。

工事内容から工期を決めるだけではありません。

一般的には、「この工事をするなら○週間くらいかかります」と考えるかもしれません。でも店舗の場合は、その逆から考えることもあります。「お店を休業できるのは、この期間。」

では、その期間で何ができるのか。休業中に必ず終わらせなければならない工事は何か。営業への影響が少ない工事は、別のタイミングにできないか。工事内容・予算・休業期間。どれかひとつだけを見るのではなく、全部を並べて、そのお店に合った方法を考えていきます。

まだ何も決まっていない。それでも大丈夫です。

店舗リフォームというと、「やりたいことを決めてから相談しなきゃ」と思われるかもしれません。でも、最初から全部決まっていなくても大丈夫です。いくらかかるのか分からない。どこまで直した方がいいのか分からない。補助制度が利用できるのか知りたい。営業をどのくらい休めばいいのか分からない。そもそも、この建物でやりたいことができるのか分からない。

その「分からない」を、一緒に整理するところからでもいいと思っています。

「ここをこう直してください」と工事内容を決めてから相談するのではなく、「こんなことを考えているんだけど、どうしたらいい?」そんなところから相談してもらう。

そこから、やりたいこと。今やる必要があること。使える予算。利用できるかもしれない制度。お店を休める期間。一つずつ整理していけば、少しずつ現実的な形が見えてきます。

お店を引き継ぐことは、建物を引き継ぐことでもある。

親世代が長く続けてきたお店。そこには、お客様とのつながりや仕事だけでなく、長い時間を過ごしてきた場所そのものがあります。全部壊して、新しくするだけが答えではありません。残せるものは残しながら、これから使う人に合わせて変えていく。「何をつくるか」だけではなく、「これからどう続けていくか」から一緒に考える。そんな店舗リフォームがあってもいいと思います。

親のお店を引き継ぐことになった。今のお店をそろそろ改修したい。でも、まだ何から始めればいいのか分からない。そんな段階でも、お気軽にご相談ください。

美容室・サロンをはじめ、店舗の改修やリフォームについて、今のお店を見ながら一緒に考えていきます。

  

お店の入口~before 

完成が楽しみですね♪

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